世界遺産・キンデルダイクの風車

オランダに来てから10日以上過ぎ、各方面から(それはもう多方面から)、「オランダと言えば風車だろ、さっさと風車だせや、うるぁ」圧がどんどん強まってきておりました6月の最終日。
行ってまいりました、これぞまさに「ザ・オランダ風車」、
「ユネスコ世界遺産・キンデルダイク=エルスハウトの風車網」でございます。
実はキンデルダイク、私達が今滞在しているレケルケルク村とはレック川という那賀川程度の広さの川を挟んですぐ向かい側にあるのです。ホテルから6km足らず。なのでレケルケルク側から川の向こうに風車の背中がポコポコ立っているのも見えるという近さ。
川を通行するために毎日夜中以外はほぼノントップで行ったり来たりしている小型フェリーに車でそのまま乗り込んで川を渡ります。自転車ならば、川を渡ったところでちょっと行けばすぐに風車地区の入口なのですが、車はここから5kmほど行った場所にある大きな駐車場へ。
(実は数台であれば風車地区の入り口にも停められるようですが、空いてる確率に賭けるより大駐車場の方が早いです)
駐車場からは直行シャトルバスが出ています。ちなみに、駐車場のチケットは事前にオンラインで購入してから行きましたが、現地でその場でも支払えます。
シャトルバスですぐに風車地区のインフォメーションセンターに到着。目の前の運河沿いに、まさに皆様が想像するあの風車がドドンッと並んでいる風景が広がっております。
インフォセンター内にはお土産店やカフェがあり、まずは腹ごしらえ。きれいなトイレもここの地下にあります。
風車地区を巡る方法は、自転車ならそのまま走り回れるし、小型の船でガイド付きで回ることもできます。インフォセンターの周囲には、低いこの一帯の水をより高い場所に運ぶためのポンプ施設が数箇所あり、また周囲に生息する何百もの種類の鳥について学べる施設もありましたが、今日はそこらへんはパス。
私達はもちろん歩いて周りました。道はきれいに整備されてます。
今回一番ビックリしたのは、私は風車はてっきり粉挽き小屋かなにかだと思っていたんですが、この風車たち、普通に中に人が住んでる「民家」なんですね!?なので、立ち並ぶ風車たちのほとんどは今も人が住んでいるということで、内部の一般公開はされておらず、2つの風車だけが博物館として内部に入れます。
風車地区を散策するだけなら、入場料は無し。ただで歩き回れます。この風車博物館の2基に入るためだけには入場料がかかり、私達はこれも事前にオンラインで購入。もちろん当日インフォセンターで購入もできます。
さすが世界遺産なので、各風車博物館にもトイレがちゃんとあります。キンデルダイクの公式アプリがあり、見どころや写真スポットを示した地図や、オーディオガイド、チケットもこのアプリから買えます。https://www.kinderdijk.nl/doen/audiotours/
風車の中はたしかに何階かに別れていて、昔はけっこうな大家族が住んでいたようです。博物館用の風車は当時の様子を残していますが、もちろん他の現在進行系で人が住んでいる風車内はもっと現代用にリノベしてあるはずです。
世界一身長の高いオランダ人ですが、巨神兵曰く昔は他の国と比べても特に背が高いわけではなかったそうです。確かに風車内に残されているベッドは大人用でも157cmの私でもちょっと結構キツめでは…というサイズ。こんなスペースに2人3人とか一緒に寝てたんですね…
そもそも風が吹けばびゅんびゅんと風車は周り、中の柱や巨大な歯車はけっこうな音を立てて動いていて、この状況で毎日普通に暮らして寝てたというのがすごいなと思いました。
一日のうちに何回も天気が目まぐるしく変わるのがオランダ、だそうで、晴れていても雲が来たと思ったらいきなりにわか雨、でも数十分もたてばまた雨は過ぎて青空が出てくるというあんばい。風車地区を散策している間も2度ほど雨が来ましたが、そのたびに風車博物館の中に入ってやりすごしました。
端まで行ってから、もう入り口方向には戻らずにそのまま牧場の脇の道を歩いて駐車場のある街の中心地へ。ここからなら2〜3km程度の軽い散歩です。
そしてたまたま歩いてみて発見したのですが、こっちの道からの方が風車たちがきれいに撮影できる!
普通の観光客の人たちはあまりこっちの道の方まで足を伸ばさずに帰ってしまうようなので、これはめっけもんの穴場じゃ♪と大喜びで撮影しまくりました。

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